研究概要
「材料」×「時間」をキーワードに研究をしています.環境問題への関心が高まる中,「いろんなプロダクトをできるだけ長く使おうよ」というメッセージは広く浸透しつつあることと思います.長く使われる材料がどのような性質変化をするのか,その変化はモノを使う主体にとって好ましいものなのか否か,といった材料が感じる時間の科学が私の興味の中心です.
材料が時間を経て,その特性が変化する.それが使用者によって良くない変化であれば,それを劣化といい,これは私がライフワークとして取り組んでいる重要な研究テーマの1つです.
ただし,材料が時間を経ることは必ずしも悪いことばかりではありません.たとえば,木材の風合いが変わって良い雰囲気を醸し出すようになることであったり,化学反応でCO2を固定化するコンクリートなんかは好例でしょう.
そのような材料が時間を経て変わっていく様を素朴な視点で見つめる,そんな研究をしている(していこう)と思っています.
また,最近では材料の一生をトータルで考える上で重要なリサイクルの根幹をなす「分解の科学」にも興味があります.
主な対象材料は,高分子(プラスチック),セメント・コンクリート系材料などであり,シミュレーション・実験の各種方法を組み合わせて研究を行っています.
お知らせ
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- 2023.5.14
- 日本レオロジー学会ベストプレゼンテーション賞を受賞しました.
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- 2023.4.22
- 共著論文が2報アクセプトされました
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- 2023.4.3
- JHPCN・HPC計算科学連携研究プロジェクトに採択されました
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- 2023.4.3
- シーシーアイ株式会社研究助成プログラムに採択されました
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- 2023.3.28
- 2022年度は主著・共著含め10報の論文を投稿しました.
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- 2022.1.31
- Takato Ishidaの研究スペースを公開しました。